新刊情報 – ページ 18

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澪杭のごとく

【オリジナル句集】
句集/澪杭のごとく
著者/幹 自聲
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

朱鷺の首雪降るたびに黒くなり

<自聲は一句を作ることに全身であたっている。事象への着眼、素早い瞬発力、緻密な調査など、わずかな時間を惜しまない熱心さが感じられる。俳句勘が働く、素質がいい。これは修練の結果でもあろうが、なにかそれ以上のファクターがあるような気がした。/span>

宮坂静生(「序」より)
表裏一体

【オリジナル句集】
句集/表裏一体
著者/福田千代子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

噴水の表裏一体立ち上がる

「表裏一体」とは千代子さんの発送の斬新さに驚く。この句集を手にした誰もが噴水を見るたび、この言葉を思い出すことだろう。二十数年間に得られた千五百句以上の句には、その時その時その場その場の思いがぎっしり詰まっている。

名村早智子(「序」より)
ヴィーナスの唇

【オリジナル句集】
句集/ヴィーナスの唇
著者/嶌田岳人
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

春の闇ヴィーナスの唇開くかも

「ヴィーナスの唇」はこの句集の根底にあるテーマを象徴する言葉である。私の好きな一句でもあり、句集名として採った。

月の駅

【ミューズ選書】
句集/月の駅
著者/山本千代子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

伝言は雲とゆきます月の駅

俳句を始めた頃、師の田川飛旅子先生から、その師である加藤楸邨先生の「俳句というのは皆でお御輿をかつぎ合うようなものではない」という言葉を聞かされた。印象深いその言葉を私なりに理解してきた。

(「あとがき」より)
一掬

【オリジナル句集】
句集/一掬
著者/鞆田 游
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

指先のしづかな力大旦

生きることは、即ち為すべき事と向かい合うこと。この信念に貫かれた、鞆田游さんの日々はエネルギッシュで清々しい。作品も不純物がなく自らの感性に忠実である。心酔した鷲谷七菜子の句碑を近江に建立、その命終を見守ったおひとりである。

奥名春江
玉手箱

【オリジナル句集】
句集/玉手箱
著者/奥山ゆい
判型/四六判上製/カバー装
価格/2600円(税抜き)

とりたてて何もなき日や胡瓜漬

作者が俳句を始めたのは平成十九年のことであるが、それより五年程前から座に加わって連句を行っていた。それも、連句そのものが好きだから巻くという雰囲気の中においてであった。連句から先に入った人は数少ない。その数少ない人である作者によって、俳句と連句の統合化された世界の実現する日が待ち遠しい。

大野鵠士(「跋」より)