新刊情報 - 文學の森 - Page 14

  • HOME
  • 新刊情報 - 文學の森 - Page 14
メーデー

【オリジナル句集】
句集/メーデー
著者/柏原日出子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

メーデーや老いたる拳握りみる

私の俳句の底の底には、銃後の守りという戦争の体験と、その上での平和への強い祈りがあると思っています。句集名は「メーデーや老いたる拳握りみる」から採りました。戦後に復活したメーデーには、戦争から解放された人々の思いが籠っていたように思われるからです。

「あとがき」より
裸足の家

【オリジナル句集】
句集/裸足の家
著者/市川敬子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

青田原鳶の目より螻蛄の目よ

「螻蛄の目」を生涯大事に生きる。学生時代、美術が好きで、卒業後も農業の手伝いの傍ら、看板描きやデザイン、広告代理店の仕事に従事したという。空間の捉え方に土俗のことばを生かす。どこか、ちぐはぐな、的を射たようで、ずれている。私はそこに実感として現代を感じる。不思議な俳人である。

宮坂静生「序」より
九曜星

【オリジナル句集】
句集/九曜星
著者/石黒英進
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

九曜星輝く寺紋や天高し

九曜星は楞厳寺の寺紋であり、開基柿崎和泉守景家公の家紋でもある。毎月の米峰俳句界は、令和五年八月で通算五百回を数えるに至った。四十余年前の昭和五十七年一月の発会以来、継続できた喜びは大きい。

「あとがき」より
鷹渡る

【イカロス選書】
句集/鷹渡る
著者/依田善朗
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

羽透けて光りて微塵鷹渡る

鳥を見ていると、風や日の光も見えてくる。今まで見たことのない新しい世界を双眼鏡越しに発見したことにより、私の俳句は変化したかもしれない。

「あとがき」より
まきの幟

【オリジナル句集】
句集/まきの幟
著者/熊谷みつ子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

里山にまきの幟や十二月

木村蕪城先生の教えのままに四十年、風土に涵って風土を詠ってこられたみつ子さん。いつも穏やかで優しいみつ子さんが、この上梓を機に仲間と共にますます研鑽されることを願ってやまない。

古田紀一「序」より
桜湯

【オリジナル句集】
句集/桜湯
著者/出石すが代
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

桜湯や首尾を告げたる仏前に

日々の生活の中で、事あるごとに仏前にてご主人と語り合うすが代さんの姿です。人に評価される事を思ってではなく、日々の生活を平易な自分の言葉で詠む、その真実は、読み手に真っ直ぐな感動を与えてくれるものである事を思います。

古賀雪江「序」より