新刊情報 – ページ 12

  • HOME
  • 新刊情報 – ページ 12
欅の芽

【オリジナル句集】
句集/欅の芽
著者/岩本千鶴子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

白寿への余生は攻めぞ欅の芽

子どもたちが句集に眼を通す頃には、私は消えているであろう。顔すら記憶にないかもしれないなど、感傷に浸っている自分がいる。が、日本文化の短詩型俳句の永遠を確信している。それが世界に拡散しつつある世。だからこそ、平和の世を心から願っている。

著者
鷹柱

【オリジナル句集】
句集/鷹柱
著者/淵脇 護
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

天涯の地に立て直す鷹柱

俳句も、鷹のように鋭く、また格調高く、句の立ち姿が美しくありたいと努めてきた。一方で句が鷹揚で、優しく、平明でありたいと願った。さらに欲張って、読んで楽しく、また生きる勇気をもたらすものでありたい。主宰する俳句雑誌「河鹿」は、令和七年三月、通巻三〇〇号に達する。感慨無量である。

(「あとがき」より)
紙椿

【オリジナル句集】
句集/紙椿
著者/大浦郁子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

修二会僧黙して造る神椿

奈良に春の訪れを知らせるお水取を前に、造花のツバキを作る「花ごしらえ」はいかにも春を心待ちにする人々の心が映し出された慣わしである。

能村研三
初蝶

【オリジナル句集】
句集/初蝶
著者/花田由子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

みぎひだり初蝶を追ふ女の子

句集名は、はじめて詠んだ みぎひだり初蝶を追ふ女の子 より採りました。日々のよろこびをことばで書き留めたい——という思いで「かたばみ」に入会して三十余年となりました。一歩一歩歩いてきた私の日記です。

(「あとがき」より)
霰こぼし

【オリジナル句集】
句集/霰こぼし
著者/伊藤訓子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

竜胆や霰こぼしの御幸道

句集『霰こぼし』は、全編を通じて俳句の基本である定型、季語、切れ字を確りと踏まえ、幸せに過ごしている日々に感謝しながら詠まれている俳句に共感している。

田中貞雄
白毫

【オリジナル句集】
句集/白毫
著者/瀬戸清子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2300円(税抜き)

大山蓮華白毫の香を放ちけり

吟行を重視した水一路師の指導は、自然(人間を含む)との語らいを詩に詠むことであった。俳句という短い詩型に魅せられて、彼此四十年ほどの月日が流れているのに驚く。いつしか十七音の世界一短い詩の虜になっていたらしい。

(「あとがき」より)