新刊情報 – ページ 8

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どつこい生きてる

【イカロス選書】
句集/どつこい生きてる
著者/山咲一星
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

酒恋し恋し恋しと海鼠腸酒

酒飲みの親に育てられ、金輪際酒など飲まないと決めていた若き日、気がついたら親父以上の酒飲みになっていた。しかし、「酒は飲むべし飲まれるべからず」心に強く言いつけて、どっこい生きてる!

山咲一星
志花

【イカロス選書】
句集/志花
著者/植田 密
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

陽炎の死者と出入りす紀元前

「俳句はマイナスをプラスに変える生史の志花」である。戦中・戦後を生き抜いた思いの詩美・転化を、味わって頂き、生き方の一助となれば、著者として嬉しい限りである。

砂の伽藍

【ミューズ選書】
句集/砂の伽藍
著者/北澤星子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

陽炎やをなご一生明日さがす

陶芸作家と俳句作家、二足の草鞋と本人は言う。中途半端な生き方はしたくないとも言う。昭和・平成・令和を、自分の生き方「をなご」を自覚して確かな道を歩み続ける作家である。

山咲一星
つむぐ

【オリジナル句集】
句集/つむぐ
著者/宮﨑昭子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

秋扇開けば父の筆の跡

多くの縁ある人たちや大自然の中でこれまでの人生を生きてきた、否、生かされてきたと、題名の『つむぐ』には母のそんな想いが込められているのだと思う。そして子や孫は母の想いを、心を、人生を紡いで、今、生かされているのだ。

宮﨑智厳
石狩湾岸 三

【オリジナル句集】
句集/石狩湾岸 三
著者/中村英史
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

雪解了へ石狩大河澄みはじむ

「今生」が「戦争の生」だとしても、俳句生活は揺るがなかった。俳句が庶民の日常の実生活、実体験、実感動の表現である限り、揺らぐ筈がなかった。そこには、人間が、地球という自然から生れ、群れを作ることによってのみ生き延びた生物であり、本来的に人間性を保有し、俳句が戦争を拒否する側に常に在るという信頼があったからである。

(「あとがき」より)
恋教鳥

【令和俳人叢書】
句集/恋教鳥
著者/江島照美
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

恋教鳥知らぬ前には戻られぬ

恋を知ったが百年目、もうおそれ以前には戻れないという。恋に限らず、知らなければ知らないで済んだものを、一旦知ったらもう以前には戻れないのが世の常。本句集には抒情的な流れが底流にある。「自己を客観視する冷静な目と柔らかな心」に裏付けられているのだと改めて思う。

高橋将夫(「跋」より)