新刊情報 – ページ 4

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大阿蘇

【オリジナル句集】
句集/大阿蘇
著者/田島三閒
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

初御空くまもと広し阿蘇広し

私自身の「くまもと」という郷土の触れ合いの集成であり、広い熊本県内でも特に学生時代から続いている「火と水と祈り」の里、阿蘇という地域へのささやかなアプローチでもある。今後とも俳句を通じてその奥深さを表現していきたい。

「あとがき」より
傘寿

【令和俳人叢書】
句集/傘寿
著者/東島勝彦
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

わが村は字名馬洗麦の秋

勝彦氏の郷土愛がこの一句にこめられている。「うまあらい」が長い歳月を経て、いつしか「もうらい」となったのであろう。肥前の陽光かがやく麦の秋。思わず「わが村は」と声に出た充足感のある一句である。句作の幅や奥行きはまだまだ広く深い。

鈴木しげを「序」より
水声山色

【オリジナル句集】
句集/水声山色
著者/松林朝蒼
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

『楮の花』『遠狭』『夏木』に次ぐ第四句集

県内各地を巡り辿ったが、いずこにも自然の発する音や色があり、その奥に秘するもの蔵するものがあって、暮らす人がおり、その奥にあるもの蔵するものを深く見たい聞きたいと思った。卒寿を幾許か過ぎた今、平成二十八年からの作を拾った三百二十五句を纏めた己の来し方の気持ちを顧み、集名を『水声山色』とした。

「あとがき」より
遠山河

【オリジナル句集】
句集/遠山河
著者/伊藤俊二
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

ささくれの遍路杖あり遠山河

幾度も幾度も四国におもむき、巡礼を続けたのである。その杖もいつしか、ささくれてくる。もう巡礼の旅へは行けないのかも知れない。四国の山河を懐かしく思い出しながら。その山河も遠くなってしまったなぁ。ささくれた杖を見ながら述懐しているのである。と同時に、それは今まで生き抜いてきた人生への述懐に繋がるものであろう。その遠山河という言葉には、その長さも重さも感じるのだ。

衣川次郎「序」より
往時

【オリジナル句集】
句集/往時
著者/飯田久夫
判型/四六判上製/カバー装
価格/2545円(税抜き)

常念岳の白きを背負ひ田を植うる

飯田さんの俳句の原点は、北アルプスを望む信州上田の自然と風物にある。帰郷の折のものであろうか、陽光のなかの澄んだ千曲川の流れの音が聞こえる句、剛毅でだんせいてきな飯田さんの心の奥に映る北アルプスの山々の見える句など、故郷の大自然に育まれた飯田さんの詩の豊饒が無限の広がりをみせる。

長島衣伊子「序」より
メーデー

【オリジナル句集】
句集/メーデー
著者/柏原日出子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

メーデーや老いたる拳握りみる

私の俳句の底の底には、銃後の守りという戦争の体験と、その上での平和への強い祈りがあると思っています。句集名は「メーデーや老いたる拳握りみる」から採りました。戦後に復活したメーデーには、戦争から解放された人々の思いが籠っていたように思われるからです。

「あとがき」より