新刊情報 – ページ 7

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ひよんの笛

【オリジナル句集】
句集/ひよんの笛
著者/保母洋子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

ひよんの笛吹きて無言を通しけり

保母洋子さんは、恵那で生まれ幼少期を過ごした。そこは田園地帯で言わば過疎地であったらしく、同世代の子供たちと遊ぶ機会も少なかったという。そんな時の遊び道具のひとつにひょんの笛があったのではあるまいか。ひょんの笛は恵那山の麓の大自然に育まれてきた彼女の象徴であり、本句集の原点をなすものとも言えるのかもしれない。

渡辺徳堂
春北斗

【オリジナル句集】
句集/春北斗
著者/岩上明美
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)

万物を師とせよと在り春北斗

黒田杏子選で、しばしば、岩上さんの句は、選評されました。岩上さんの生活に根差した句に、先生は、注目していらっしゃいました。

「藍生」編集長 藤井正幸
朝顔の紺

【オリジナル句集】
句集/朝顔の紺
著者/亀井雉子男
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

朝顔の紺いつまでも波郷弟子

「朝顔の紺」でなくてはならない。これは句作初心のうちから石田波郷を敬慕してやまない著者の心の声にほかならぬ。俳誌「四万十」を立ち上げて六年、いよいよ独自の風土詠を確立しつつある。本集は充実の第三句集、俳壇の一収穫となるであろう。

鈴木しげを
阿波しじら

【オリジナル句集】
句集/阿波しじら
著者/高井美智子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

夜濯の水に強張る阿波しじら

生家を解体するときに持ち出した祖母の阿波しじらがきっかけになって付けられた句集名である、作者には思い出深いものになっている。普段着の藍浴衣を夜の間に洗濯しておけば、翌日はもう着られるという阿波地方の暑さまで感じられる句。水に強張る藍木綿の手触り感に迄突っ込んだ写生が素晴らしい。

蟇目良雨
合歓の花

【オリジナル句集】
句集/合歓の花
著者/野﨑高子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

友来たりまづ合歓の花見てもらふ

私は昭和十年(一九三五年)八月二十九日生まれ、今年で満八十八歳、米寿になります。この米寿を祝って第二句集『合歓の花』を上梓することに致しました。

(「あとがき」より)
望郷

【オリジナル句集】
句集/望郷
著者/芥川 卓
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

故郷の海忘れめや野水仙

芥川さんの生まれ育った愛媛という土地柄は、ことに俳句が盛んである。美しい瀬戸内海をふるさとの海として半生を過ごしてきた人の生を羨ましく思う。

松浦加古(「序」より)