新刊情報 – ページ 3

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旅なかば

【オリジナル句集】
句集/旅なかば
著者/長谷川恭子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2545円(税抜き)

子供らの夢持てる国チューリップ

恭子さんに晩年はなく、いつまでも俳句づくりの旅を楽しまれている。清純な気持ちが心の奥処にたっぷりと湛えられているからこそ、美しい作品が生まれ続けている。

長島衣伊子「序」より
寒北斗

【オリジナル句集】
句集/寒北斗
著者/高津昌子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

「古寺巡礼」一冊あらば冬の旅

俳句という文芸を人生の同行者の如き位置に据えて、一人生きられる昌子さんは、今後も自身の思念を詠み続けられるにちがいない。それはご夫君の望まれていたことでもあろう。

佐藤麻績「序」より
海きらら

【オリジナル句集】
句集/海きらら
著者/喜多知子
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

小春日や沖の沖まで海きらら

大学で教壇に立っていた作者は、把握力、表現力、集中力が抜群で、これからも秀句を生み出していくのは間違いない。生ある限り俳句に取組むという目標を持つことで得られた充実感が、この句文集にはあふれている。

本城佐和「序」より
露草Ⅱ

【オリジナル句集】
句集/露草Ⅱ
著者/司馬速
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

時ならぬ雪にも耐へて木の芽かな

親しきものへ残した、あたたかい俳句の数々。

遺句集
翻波の衣

【俳句ライブラリー】
句集/翻波の衣
著者/榊原都留
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)

春風や翻波の衣の観世音

春はまだ浅い湖北を訪ねた。駅に下り立つと、湿った春の雪が降りだしてきた。寺院への道筋を駅員さんに尋ね、寺を訪れた。数人の先客があったが、観音様には一人で対峙することができた。 伏し目がちな面立ちで、すらりとしたお姿に翻波の衣を纏っていた。春風に衣が揺れているように見えた。立ち尽くして、肩の荷がすっと下りたように感じられた。人声がし、ふと我にかえった。今一度、拝顔し寺を後にした。

帯文より
金木犀

【オリジナル句集】
句集/金木犀
著者/仁神米子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

木犀の散り敷く金の庭を掃く

米子さんの感性の豊かさには、はっとさせられるものがあります。身辺のともすれば見逃してしまいうそうな点を切り取り、さらりと表現されることで溢れる詩情を感じさせます。

本田攝子「序」より