新刊情報 – ページ 2

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命と心

【オリジナル句集】
句集/命と心
著者/高橋将夫
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

尺蠖歩みに巡る月日かな

主宰を継承してからの二十年は、自分なりの表現で、自分なりの俳句曼荼羅の世界を展開してきたつもりである。『蜷の道』以降はというと。宇宙を夢み、彼岸を思い、命を見つめ、心を訪ね、自然に遊び、日常をいとおしむ、そんな数年間であった。

(「あとがき」より)
次の部屋

【オリジナル句集】
句集/次の部屋
著者/武田みかん
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

絨毯を深々踏みて次の部屋

高級なホテルに泊まったときの句だ。上等な厚い絨緞をゆっくり踏みしめて歩いてゆく。このホールからあちらのホールへ。何が始まるのだろうか、どきどきするときめきを、しっかりと「次の部屋」で決めた。作者はもう「次の部屋」への期待に胸をときめかしているのだろうと私は読んだのである。

辻 桃子
明荷馬

【オリジナル句集】
句集/明荷馬
著者/大久保志遼
判型/四六判並製/カバー装
価格/2545円(税抜き)

春寒や異国より来る婚の使者

遠く離れた地に嫁がせると、ふと淋しさが身に染みることがある。いかんともしがたい親の心情である。

神田真秋
扇山

【オリジナル句集】
句集/扇山
著者/清水一惠
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

瀞青く氷柱百本したたりぬ

長瀞として拝見。長瀞を見立てるのに、これ以上の見立てはないだろう。まさに瀞は青く、氷柱は優に百本以上あるだろう。作者の目と氷柱のふるえが自然に合体して、舞台のスケールを大きく息づかした。

小内春邑子
走馬燈

【俳句ライブラリー】
句集/走馬燈
著者/岩田素岳
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)

朝飯の白さ眩しき敗戦日

素岳さんの俳句は対象への愛情から生まれていることに気付く。そして季語が、その情景を詩に昇華させているのである。眼前の白飯に「敗戦日」と置いて戦後の窮乏時代と対比させ、現在の幸せに感謝するという力業は、まさに俳句骨法に適っているといえよう。

阪田昭風
縄張

【オリジナル句集】
句集/縄張
著者/武中河童
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

忘れたきことは忘れず釣忍

吾子を愛しみ、妻を恋い、家族を思う男の情がとうとうと音を立てている。生きて流れている魂の歴史である。俳句に極楽の文学としての力があるとすれば、河童さんの妻恋いの句は、自分の心を癒すばかりではなく、別れに悲しむ多くの魂に慰めを与えるであろう。

西池冬扇(「序」より)