新刊情報 – ページ 6

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からだから

【オリジナル句集】
句集/からだから
著者/藤原暢子
判型/四六判並製/カバー装
価格/1800円(税抜き)

どこからを旅と呼ばうか南風

藤原暢子流の旅が少しわかったような気がした。見る、という目を働かせていることはもちろんだが、見るだけでは決して終らない。出会って、触れあって、交感する。それらすべてが藤原暢子の旅となるのだ。『からだから』はそのような旅の足跡そのものであるといえよう。

飯田 晴(「序」より)
風の楽章

【オリジナル句集】
句集/風の楽章
著者/山田節子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2400円(税抜き)

私でありたい余生冬すみれ

節子の体内を流れる〈ひびき〉と〈かたち〉がさまざまな〈うた〉となり、音曲となって、節子の世界をつくっている。これは決して絵空事ではない。わが命の場である〈原郷〉を、そしてそこで生きて来たわが生の〈ありよう〉を、懸命に奏でた、これは節子の交響楽である。

星永文夫(「序」より)
足音

【イカロス選書】
句集/足音
著者/衣川次郎
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

たんぽぽの子の足音が好きで咲く

東日本大震災の津波と原発事故から九年。水仙が、紫木蓮が、さくらが咲き、散り終った。妻が亡くなり二年余となるが、自然は正直である。この春からは新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、いつ終息するのか予測がつかない。人間一人一人の生き方、俳句を作る姿勢が問われているような気がしてならない。

衣川次郎
釜ひとつ

【オリジナル句集】
句集/釜ひとつ
著者/服部椿山
判型/四六判上製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

光ること考へてゐる雪の花

『釜ひとつ』には、彼が病院に勤務し、定年後、茶道の教師になり、母親を家で看取った長男の責務をよしとする家族愛や、仲間愛が、通奏低音として鳴り響いている。

五島瑛巳
日々是好日

【オリジナル句集】
句集/日々是好日
著者/井上花風
判型/四六判上製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

雁帰月空ひろびろと母の墓

花風さんは両手拡げた欅のような俳人である。まっすぐな句柄で清々しい彼女の、教員時代から定年後までの句が収められている。近年、御母堂様を亡くされ、詩魂に細やかな深みが出た。ユーモアも彷彿するその自在さがたまらなくいい。

五島瑛巳
宥座の器

【オリジナル句集】
句集/宥座の器
著者/戸田正宏
判型/変形判並製
価格/1500円(税抜き)

夕涼みしてゐる能の楽屋裏

作者の郷里には名高い芸能であるところの能の伝統がある。この句は、いわゆる上から目線ではなく、過剰な自我意識のない作品。人間本来の放下の姿を捉えている。そこには安らぎがある。

佐藤麻績