新刊情報 – ページ 5

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絹の雲

【オリジナル句集】
句集/絹の雲
著者/西岡佐和子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

秋空に天女忘れし絹の雲

佐和子さんは闘志を表に出さない方だが、しっかりした性格と強い意志で着実に実績を向上させてきた。よき家族に囲まれ、好きなちぎり絵に打ち込み、時に旅を楽しむ佐和子さんの人生は幸福に満ちている。

石井いさお(「序」より)
澪杭のごとく

【オリジナル句集】
句集/澪杭のごとく
著者/幹 自聲
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

朱鷺の首雪降るたびに黒くなり

<自聲は一句を作ることに全身であたっている。事象への着眼、素早い瞬発力、緻密な調査など、わずかな時間を惜しまない熱心さが感じられる。俳句勘が働く、素質がいい。これは修練の結果でもあろうが、なにかそれ以上のファクターがあるような気がした。/span>

宮坂静生(「序」より)
表裏一体

【オリジナル句集】
句集/表裏一体
著者/福田千代子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

噴水の表裏一体立ち上がる

「表裏一体」とは千代子さんの発送の斬新さに驚く。この句集を手にした誰もが噴水を見るたび、この言葉を思い出すことだろう。二十数年間に得られた千五百句以上の句には、その時その時その場その場の思いがぎっしり詰まっている。

名村早智子(「序」より)
ヴィーナスの唇

【オリジナル句集】
句集/ヴィーナスの唇
著者/嶌田岳人
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

春の闇ヴィーナスの唇開くかも

「ヴィーナスの唇」はこの句集の根底にあるテーマを象徴する言葉である。私の好きな一句でもあり、句集名として採った。

月の駅

【ミューズ選書】
句集/月の駅
著者/山本千代子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

伝言は雲とゆきます月の駅

俳句を始めた頃、師の田川飛旅子先生から、その師である加藤楸邨先生の「俳句というのは皆でお御輿をかつぎ合うようなものではない」という言葉を聞かされた。印象深いその言葉を私なりに理解してきた。

(「あとがき」より)
一掬

【オリジナル句集】
句集/一掬
著者/鞆田 游
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

指先のしづかな力大旦

生きることは、即ち為すべき事と向かい合うこと。この信念に貫かれた、鞆田游さんの日々はエネルギッシュで清々しい。作品も不純物がなく自らの感性に忠実である。心酔した鷲谷七菜子の句碑を近江に建立、その命終を見守ったおひとりである。

奥名春江