
【オリジナル句集】
句集/花鎮
著者/脇村禎徳
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
寝違へし首をも嘉す初昔
集名の『花鎮』は、この句集に桜を詠んだ作品を多く収めたこともあって、ならば、その桜のくるおしい魂を鎮めねば、というほどの思いでこれを選んだ。そしてそれは、平成十九年の八月に身罷った母の鎮魂を、という私の願いにまた重なるものである。

【俳句作家選集】
句集/花浄土
著者/鳥毛正明
判型/四六判上製/カバー装
価格/2571円(税抜き)
あえのこと内儀伏し目に隣部屋
多彩な正明作品の中でも、こうした古い民俗文化への飽くなき追求に、最も輝かしい特色が見られる。一口に「能登の民俗詠み」と形容していいかもしれない。

【平成俳人叢書】
句集/雨竜郡
著者/大橋嶺彦
判型/菊判上製・カバー装
価格/2667円(税抜き)
早苗田の道どこまでも雨竜郡
石狩平野の北、江部乙に生をうけ、戦争という激動の時代を逞しく生き抜いた作者。いま大らかにその北の大地を詠い上げた句集である。石狩川の水で磨き続けた感性に淀みはない。 「早苗田の道どこまでも……」 紛れもない、田園の雨竜郡である。

【オリジナル句集】
句集/紫陽花の湖
著者/伊能 洋
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
枯れてなほ紫陽花にある湖の彩
画家である洋さんと俳句の接点はどんなところにあるだろうか。物を視ること、物のどこを見るかについて、その着眼にユニークなものを感じさせられる。 句はいずれも視覚が鮮やかで、しかも間合いがよく、画家の目を感じさせるものがある。

【イカロス選書】
句集/里山
著者/青柳志解樹
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
里山の朝のひかりは木の芽より
林床に腰を下ろして、ボトルの酒を一口、二口飲む。うまい酒だ。春なら足元にスミレやルリソウがいともうれしげに花を見せ、山鳩の鷹揚な声と雉子の声は対照的だ。辛夷や山桜も視野に入ってくる。里山ほど気の休まるところは、私にはない。そんなわけで題名を「里山」とした。

【オリジナル句集】
句集/夢寐
著者/水野恒彦
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
水中花夢寐に入つてしまひたる
言霊が広く深い精神 世界がいざなう。 まさに「夢寐」の句集。