新刊情報 – ページ 193

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春の女神

【200句精選】
句集/春の女神
著者/土屋義方
判型/四六判上製・函入り
価格/2667円(税抜き)

この蝶は「春の女神」といふらしき

一連の作品を読んでいて、この作者はかなりのロマンティストであり、夫々の詩情が確りとしていて曖昧さがないと驚きます。絵画や音楽にも造詣が深く、愉しい気分にもさせてくれるのも嬉しいことです。

佐久間慧子(「序」より)
半記

【オリジナル句集】
句集/半記
著者/久納啓造
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

『半記』を読み通してみますと、おのずから作者久納啓造氏の人生(半生)が見事に浮き彫りにされていると思います。俳句作品にこのように自らの人間像を充分に詠みこめるのは、まさに弛まぬ努力と鍛錬の結果であることは言うまでもありませんが、同時に、作者の豊かな才能があってこそ可能であると思われてなりません。

川北憲央(「跋」より)
生きてこそ

【オリジナル句集】
句集/生きてこそ
著者/山本久子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

青葉潮光る故郷へ嬰を見せに

どれも生活という土台を踏まえている。それに加えて季語に遊びがなく一体化していることに注目させられる。 『生きてこそ』はまさに山本久子さんの生涯の一集であろうと思う。何よりも尊く意義深い句集である。

青柳志解樹
寒祭

【オリジナル句集】
句集/寒祭
著者/永田満徳
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

筋肉はをのこの衣装寒祭

永田さんは句作の方法として「自然・生の実相」に迫る姿勢と、漱石の言う「俳句はレトリックの煎じ詰めたもの」とを確りと受け止め、俳句を続けて来られた。それは首藤氏の教えの継承である。幾らでも実践例は見つかるだろう。

鍵和田秞子(「序」より)
ははのこゑ

【オリジナル句集】
句集/ははのこゑ
著者/亀田やす子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

しだれ桜しづかに風を待ちゐたり

俳句は他を詠むと共に自を詠む、というより、他と自とは一体になろうとする、さらに進んで自他の別なし、という文芸ではなかろうか。

大坪景章
平成俳句の好敵手

【その他】
句集/平成俳句の好敵手
著者/坂口昌弘
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

坂口昌弘さんは、前著『ライバル俳句史』でもこの『平成俳句の好敵手』でも、二人を組み合わせ共通性、同時代性を論じつつ相違する点を浮彫にする。先例がないわけではないが、これほど多くの俳人をこの手法で分析した例はない。坂口さんは物理学と客観分析法に通暁している。その上に俳句文芸の研究の精華を加えたのが『平成俳句の好敵手』である。文章明晰、論旨判明である。何よりも一つのイデオロギーに固まった偏見がないところが佳いと思う。

有馬朗人(物理学者・俳人)