新刊情報 - 文學の森 - Page 61

  • HOME
  • 新刊情報 - 文學の森 - Page 61
桜紅葉

【オリジナル句集】
句集/桜紅葉
著者/久留米脩二
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

天竜へ火の舟流す虫送り

前句集から十六年も経ってしまった。何とか時間を作り当句集を編んだが、平成二十二年末までで目安の三百句に達してしまった。自選が緩いからだ、と原因は解っているのだが、他を捨てて俳句一本道で来たので、歩みを遺す観点からそのまま通すことにした。

(「あとがき」より)
鶴仰ぐ

【オリジナル句集】
句集/鶴仰ぐ
著者/大岳水一路
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

詩は吾が心の翼鶴仰ぐ

鶴の生態の一挙一動に目を凝らし、対象を明確に把握しながら、十七音の短い文字の中に限りなく自然を慈しむ真摯な詩心が溢れています。

瀬戸清子(「湾」前主宰)
命と心

【オリジナル句集】
句集/命と心
著者/高橋将夫
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

尺蠖歩みに巡る月日かな

主宰を継承してからの二十年は、自分なりの表現で、自分なりの俳句曼荼羅の世界を展開してきたつもりである。『蜷の道』以降はというと。宇宙を夢み、彼岸を思い、命を見つめ、心を訪ね、自然に遊び、日常をいとおしむ、そんな数年間であった。

(「あとがき」より)
次の部屋

【オリジナル句集】
句集/次の部屋
著者/武田みかん
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

絨毯を深々踏みて次の部屋

高級なホテルに泊まったときの句だ。上等な厚い絨緞をゆっくり踏みしめて歩いてゆく。このホールからあちらのホールへ。何が始まるのだろうか、どきどきするときめきを、しっかりと「次の部屋」で決めた。作者はもう「次の部屋」への期待に胸をときめかしているのだろうと私は読んだのである。

辻 桃子
明荷馬

【オリジナル句集】
句集/明荷馬
著者/大久保志遼
判型/四六判並製/カバー装
価格/2545円(税抜き)

春寒や異国より来る婚の使者

遠く離れた地に嫁がせると、ふと淋しさが身に染みることがある。いかんともしがたい親の心情である。

神田真秋
扇山

【オリジナル句集】
句集/扇山
著者/清水一惠
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

瀞青く氷柱百本したたりぬ

長瀞として拝見。長瀞を見立てるのに、これ以上の見立てはないだろう。まさに瀞は青く、氷柱は優に百本以上あるだろう。作者の目と氷柱のふるえが自然に合体して、舞台のスケールを大きく息づかした。

小内春邑子