新刊情報 – ページ 65

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十五夜十三夜

【オリジナル句集】
句集/十五夜十三夜
著者/粉川伊賀
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

大晴れの山の十五夜十三夜

粉川伊賀さんの第三句集である。行を積む禅僧のごとき風韻が楽しめる。退職後、北軽井沢に別荘を持った。俳句小屋と呼んでもよい。俳句にのめりこんだ人生。一二〇〇余句。一生の宝をここに紹介する。『十五夜十三夜』とは、私の師、長谷川かな女先生の面影を懐かしく思い起こす言葉である。

落合水尾(「序」より)
幻境のうた

【オリジナル句集】
句集/幻境のうた
著者/河合和郎
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)

じつと待つ羽化の乾きや暁の蟬

和郎さんの句は自然詠が殆どですが、細かい観察の句ばかりでなく、その中に作者でなければ感じられないものが必ず含まれている事に気づきます。これが一つの特徴といえましょう。

宮原榮子
白玉

【イカロス選書】
句集/白玉
著者/吉岡乱水
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

白玉や故郷は水の清き街

お勧めもあって、迷いつつも、ここに第二句集を発行することになりました。「白玉」は、名水の街故郷島原の名産です。同時に、真珠の古名でもあります。

「あとがき」より
ひなたぼこ

【オリジナル句集】
句集/ひなたぼこ
著者/古川亮子
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

夫の手を借りて糸巻く四温かな

私の知る義母は、座る暇もないくらい忙しく働き、野菜作りに精を出し、その傍ら多くの趣味を持ち、一日一日を精一杯生きていました。十六年間に詠まれた五千句を超える俳句は、家族への思いや自然・歴史・社会などに対する独自の視線や感性にあふれています。

内野和博
椎の木谷

【オリジナル句集】
句集/椎の木谷
著者/木原昭芳
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

竜胆に会ひに行くのも山仕事

作者の住む佐賀の環境を彷彿とさせる諸句。山暮しの野趣に富んだ句境を初心の頃から自分のものにしている。自然と共に生きる優しさを身につけている作者である。

鈴木しげを(「序」より)
輪中

【オリジナル句集】
句集/輪中
著者/名和永山
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

暮れてなほ稲田明るき輪中かな

岐阜県大垣市ご出身の作者。輪中は低地の水害を防ぐために築かれた堤に囲まれている場所であり、輪中での六十年余の暮しが作者の人生の、そして創作活動の原点となっている。風土・文化を詠むことによって作者の句境はさらに深まると思う。

守屋明俊(「序」より)