新刊情報 – ページ 57

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沖津白波

【オリジナル句集】
句集/沖津白波
著者/中間秀幸
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

荒崎の沖津白波鶴渡る

秀之さんの句には、敏郎先生の影響が強いように思う。客観写生に徹した自然詠や祭などの民俗行事の句が多いからだ。それは。風生先生の名代として、また、南日俳壇の選者としてよく鹿児島を訪れた敏郎先生と、吟行を共にされたからであろう。

鈴木貞雄(「序」より)
『樫』と『風土』

【オリジナル句集】
句集/『樫』と『風土』
著者/川治汎志
判型/四六判上製/カバー装
価格/3000円(税抜き)

万緑につつまれて生き食太し

すでに傘寿を迎えた身である。悠然と自由に、これはと思うものを捉えて、「をかし」とうなずかれるような作品を作っていきたいと願っている。夢あるうちは青春なりという言葉に励まされて歩んで行こうと思う。

(「あとがき」より)
独行

【オリジナル句集】
句集/独行
著者/杉山昌平
判型/四六判並製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

独行の蟻が突っ切る蟻の道

働き者の代名詞の「蟻」の世界が具現のことを多とする。昌平氏は万事に行動力(動の人)であることは、集中の句々が雄弁に語って余りある。島村 正(「序」より)

金扇

【オリジナル句集】
句集/金扇
著者/西浦昭美
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

金扇の裏表見せ鉾すすむ

昭美さんは、代々の師や先輩からの教えを胸に深く抱いて精進を続けられ、いよいよ「もの」を観る眼力もゆたかに、自然諷詠にも冴えが増し、情感を漂わす洗練された句を成されております。

古賀雪江(「序」より)
冬銀河

【オリジナル句集】
句集/冬銀河
著者/加藤裕子
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

しんしんと夜を制して冬銀河

俳句のほかに、散文、句表もおさめたアンソロジーとなりました。母の心から咲きこぼれる華のかずかず、その諧謔(ユーモア)、楽観(オプティミズム)、そして現実(リアリティ)と幻想(ファンタジー)の間にある余韻を感じていただければ幸いです。

加藤智信
去年今年

【オリジナル句集】
句集/去年今年
著者/木村眞知子
判型/四六判並製/カバー装
価格/1800円(税抜き)

夕焼がさめゆくなにもかも遠し

このようにこころから温まる句集も珍しい。やさしく上品な眞知子さんのオーラが全句を覆っているからでしょうか。この句集を囲んでご家族が談笑している姿をふっと垣間見たくなります。

河内静魚