新刊情報 – ページ 151

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海峡

【イカロス選書】
句集/海峡
著者/塩川雄三
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

初旅の海峡越えて島に来し

先師山口誓子先生逝去後、俳誌「築港」を創刊・主宰して今年でちょうど二十周年になる。その間一号の遅刊・欠号もなく、誓子先生の俳句精神を継承して「即物具象」を厳守し作句してきた。

「あとがき」より
湯殿嶺

【オリジナル句集】
句集/湯殿嶺
著者/阿部月山子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

湯殿嶺湯浴みの神を詣でけり

芭蕉の言った「一生一句」を追い求めているが、迷いながらの作句である。これからも、志を高く掲げて作句に励んでゆきたい。

「あとがき」より
白月

【オリジナル句集】
句集/白月
著者/望月 周
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

一本の冬木をめがけ夜の明くる

作句を始めて四半世紀になる。人間の二十五年は束の間かもしれない。けれども、句となって残された二十五年の月日を一集にまとめるのは、ずいぶんと骨の折れる作業であった。存外に豊かな「束の間」が思われた。

「あとがき」より
走馬燈

【オリジナル句集】
句集/走馬燈
著者/島津余史衣
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

思ひきや黄泉にぎはへり走馬燈

師と仰ぐ加藤燕雨先生、高橋克郎先生、角川照子先生、吉田鴻司先生は皆お浄土へ旅立たれた。たった十七文字で、ものの命を詠うことのできる俳句をそれぞれの姿勢で、それぞれの言葉で私に教え、導いてくださった方々を懐かしむとき、浮ぶのは掲句である。師の在すお浄土は私の憧れの処である。

「あとがき」より
風花

【オリジナル句集】
句集/風花
著者/介弘紀子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

風花はひかりを人は詩をつむぐ

紀子様の句の魅力は、句にある詩趣ではないだろうか。選び抜かれた詩の言葉が鏤められているのである。この句集は全てがその「詩」に満ちていると言わざるを得ないだろう。

稲畑廣太郎
水のやうに

【俳句ライブラリー】
句集/水のやうに
著者/熊丸淑子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2095円(税抜き)

忍冬の花に沖の帆近づき来

淑子さんには白が似合います。 銀色(しろがねいろ)とも思います。 昭和という激動の世を、慎ましやかに歩まれた日々に、深い共感と親しみを覚えました。

德田千鶴子