新刊情報 – ページ 166

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佐保姫

【オリジナル句集】
句集/佐保姫
著者/秋山幸子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

故郷の野川細りて草の花

「野川細りて草の花」は、いかにも平凡な措辞だが、そこには故郷を離れた年月があり、肉親や友人、土地への愛情があり、さらに記憶と現実との違いに驚く自分までもが表出されているのである。まことに尊い「草の花」ではないか。

山本一歩(「序」より)
愛の泉

【その他】
句集/愛の泉
著者/小川 愛
判型/新書判並製・カバー装
価格/1800円(税抜き)

今生きて生かされ木の芽風に立つ

愛さんの生命力の強さに加え、まわりの方々の並々ならぬ愛の支えがあればこそ。信仰と俳句と心厚き人々に囲まれた生活が長くつづきますように。

名村早智子
仏徒

【イカロス選書】
句集/仏徒
著者/久保田豊秋
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

ゆきずりの仏徒となれり寒参り

俳句を作りはじめて四十年余りになる。思えば、よき師よき友に恵まれたと思う。「楷樹」となってからは、足利の一地方誌として「火屋」の合言葉であった“ランプの灯を曇らしてはならぬ”を、細々ながらも守っている。

(「あとがき」より)
淡墨桜

【その他】
句集/淡墨桜
著者/「牡丹」合同句集
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

淡炭の花守多く語らざる

昭和12年名古屋に於いて「牡丹」は創刊された。創刊主宰は加藤霞村であり、歿後、幾多の変遷空白を経て、昭和62年浅野右橘により復刊を果たした。この合同句集は年齢・俳歴の長短に拘わらず、「牡丹」誌友一人一人の足跡が刻まれた貴重な句集であり、伝統俳句の精神が脈々と息衝いている。

辻 美智子(「跋」より)
春の浮橋

【オリジナル句集】
句集/春の浮橋
著者/齋藤鈴子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

手を引いて春の浮橋渡りけり

俳句を長いこと嗜んでおりましたところ、所属していた「琅?」が終刊となってしまいました。せめて今までの句を纏めて句集にしようと思い立ちました。色々な所へ行かせてもらって、その折りの句がここに載っております。

(「あとがき」より)
風のゆりかご

【オリジナル句集】
句集/風のゆりかご
著者/橋本 薫
判型/新書判並製・カバー装
価格/1800円(税抜き)

ゆりの木は風のゆりかご夏兆す

教職にあった人らしく、句集『風のゆりかご』は四月始まりの月別編集である。ほんの少し動くスピードを変えた薫さんの視線が、次に捉えるのは何だろう。

髙田正子