新刊情報 – ページ 72

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平成俳誌山脈縦走Ⅱ

【その他】
句集/平成俳誌山脈縦走Ⅱ
著者/大久保白村
判型/四六判上製/カバー装
価格/2880円(税抜き)

「令和」時代の俳誌はどこへ向かうのか――

「春嶺」に連載した247誌延べ382冊の”俳誌山脈“は、平成を過ごした俳人の足跡の記録であり、平成を詠じた一句一句の記憶である。人間に代わりAI[人工知能]が台頭する時代・令和ーーそれでも人々は俳句を詠み、森羅万象を刻み続ける。

花筏

【オリジナル句集】
句集/花筏
著者/渡辺素女
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

春雪へ未来の一歩小さく置く

この作者の俳句の特質は明るい感性と豊かな抒情性であり、人生経験の豊かさが作品の特長であると言えよう。

行川行人
二千年問題

【俳句ライブラリー】
句集/二千年問題
著者/伊藤 洸
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)

自分史の序章にをりし竈猫

句集『二千年問題』は「いま、我、眼前」と「実」が主体、深く感動している。更なる俳句精神を養い、力を発揮して欲しく思う。そして本書が大勢に愛されることを心より祈念申し上げる。

鈴木節子
未知の国

【イカロス選書】
句集/未知の国
著者/山﨑十生
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

霜柱滅する力蓄へる

〈春の地震などと気取るな原発忌〉を得たことに依って、今日まで震災に関する作品を発表し続けています。これからも、原発や震災に類する作品は書き続けて行く所存です。本句集の題名『未知の国』は、「みちのく」と「未知の句」に出合えることを念じて、次の句集は『未知の国』と決めていたものです。

「あとがき」より
直線

【オリジナル句集】
句集/直線
著者/長峰竹芳
判型/四六判並製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

直線はときどき曲がる冬銀河

年齢相応のゆとりのある作品集にしたいと思ったものの、ぎすぎすした国際情勢や地球環境への不安感もあって、いささか粗削りな内容になった気がしている。しかし、今は俳句が自己表現の手立てであるとともに暮らしのリズムにもなっており、この中で日々を全うするしかない。

「あとがき」より
律の調

【オリジナル句集】
句集/律の調
著者/興梠みさ子
判型/四六判並製/カバー装
価格/800円(税抜き)

指揮棒の先より律の調かな

観客の目が注がれるコンサートの指揮棒の先から律の風が吹くようです。作者は春は自宅の窓から鳥の巣作りを見て、夏は病室の窓から海の風を見て、ホスピスでは山の移り行く風に律の風を見たのでしょう。

北島和弘