新刊情報 – ページ 172

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露のごとくに

【その他】
句集/露のごとくに
著者/井上論天
判型/新書判並製・カバー装
価格/1429円(税抜き)

昭和五十一年十月の「加里場」句会発足からおよそ四年、句会報ながらも「加里場」第一号が発刊された。以来三十五年を経て、待望の二百号に辿り着くことが出来た。紆余曲折を経ての一事だけに喜びは望外である。これを機に、土筆に繋がる何かで共に喜びを分かち合えたらとの思いから本書を纏めた。記憶の衰えにより、気に掛かる箇所もあるが、大筋においてということでご容赦いただきたい。

「編集後記」より
万華鏡

【200句精選】
句集/万華鏡
著者/大迫みゆき
判型/四六判並製/カバー装
価格/1905円(税抜き)

万華鏡春を廻して惜しみけり

丁寧に四季と、生活とに向き合い、人生をゆっくりと細やかにタ愉しんでいる句境が伝わってくる。句集名になった「万華鏡」には、夢の世への思いが籠る。

飯村寿美子(「序」より)
雨童子

【オリジナル句集】
句集/雨童子
著者/関田誓炎
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

虫の夜の空気に少年の家あり

別にレトリックで空気と言っているんじゃなくて、生活実感として止むに止まれぬ気持ちで出してきている、という感じがあるね。あるいは乱暴な感じを与える場合もあるかもしれない。そういうことはまた、率直な批評のやり合いの中から正されてゆくことである。そのことを前提に置いて、この「空気」は生きていると、そう思う。

金子兜太(「海程」より)
晩白柚

【オリジナル句集】
句集/晩白柚
著者/伊原正江
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

寝返りをうつとき匂ふ晩白柚

晩白柚は、近ごろスーパーでも見かけるようになった西瓜大の大きな柚子で、熊本県の特産品である。九年ほどを熊本で生活され、熊本への強い愛着をもつ正江さんゆえ、これを句集の題に選んだ。大きさばかりか、味も香りもなかなかなもので、この句集には相応しいように思う。

柏原眠雨(「跋」より)
太湖の春

【オリジナル句集】
句集/太湖の春
著者/日浦 貞
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

大投網うつて太湖の春を汲む

中国江蘇省にある美しい太湖。投網で汲みあげたのは湖魚であり湖水であるが、同時にそれは、燦爛たる春の日の大きな光の束でもあったであろう。それを「太湖の春を汲む」と詠んで、大景をしっかりと掌中に納めて手応えのある句となった。ご子息たちとの家族旅行の時の吟。以後、太湖・無錫は作者にとって忘れがたい思い出の地となった……。

波戸岡 旭
吉岡禅寺洞の軌跡

【その他】
句集/吉岡禅寺洞の軌跡
著者/岸本マチ子
判型/四六判上製/カバー装
価格/1905円(税抜き)

「天の川」を通過していった多くの俊秀のいのち懸けた活動を微力だろうが何だろうが、是非書き留めておかなくてはと思う。禅寺洞等によって大正七年七月一日九州の一角に「天の川」が呱々の声をあげてから、やがて一世紀になろうとしている。そして新興俳句はどう変わってきたか、或いは変わらなかったか、検証してみるのも二十一世紀への一つのステップかもしれない。