新刊情報 - 文學の森 - Page 80

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花野

【オリジナル句集】
句集/花野
著者/塩川京子
判型/四六判上製/カバー装
価格/3000円(税抜き)

大花野一本の道貫けり

高校生の頃から始めた俳句の道を歩き続けて、もう六十年以上になる。こんなに居心地の良い俳句という場所は私に取っては極楽のような、或いは「花野」のようなものである。秋の草花が咲き乱れる花野に、「阿吽」の仲間と、又或る時は一人で、自由に思う存分遊べる花野。高濱虚子はその著書『俳句への道』の中で、俳句は「極楽の文学である」と述べているが、私に取ってまさに俳句の世界は極楽の世界なのである。

「あとがき」より
優しき樹

【オリジナル句集】
句集/優しき樹
著者/青島玄武
判型/四六判並製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

花は葉に花は優しき樹となりぬ

俳句は藝であり、藝とは演者と観客、作者と読者の間に渡す橋である。「優しき樹」は時分の花を全力で咲かせる。その花を愛でつつ、散ったあとを想いながらも拘泥しない。彼の架ける橋は大きく頑丈であり、しかも優しい。

中村安伸
甲斐

【オリジナル句集】
句集/甲斐
著者/清水淑子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

連山の紺深みゆく干大根

淑子さんは、山梨県上野原市にお住まいである。甲斐の風土の中で長年俳句を詠みつづけてきた。これらの句の風韻は、なつかしい甲斐の原風景をおもわせてくれる。

河内静魚
中山皓雪句集

【オリジナル句集】
句集/中山皓雪句集
著者/中山皓雪
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

老い支度とは生き支度なり鮎を焼く

齢を重ねながら、なお前向きな姿勢の皓雪さん。何事にも一本気なところを持つ「水戸っぽ」の気質と、白潮師の高弟として厳しい修業を積んだが故に、生きる人間の流露する俳句を志し、人事の機微を詠える作家として大成した。

能村研三
天窓

【オリジナル句集】
句集/天窓
著者/石井みや
判型/四六判並製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

明るしよ天窓に降るさみだれは

三十年、みやさんを見守ってきて、そのやわらかな物腰の底に、しっかりと自分という個性を育て続けている強い意志に、私はずっと感服していた。その時々の最高の作を収めたこの句集を、だから私は安心して、好き勝手に読むことができる。

辻 桃子
宇宙のらんぷ

【ミューズ選書】
句集/宇宙のらんぷ
著者/村田まみよ
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

月といふ宇宙のらんぷ今宵かな

先生に恵まれ、友達に恵まれ、吟行にも出掛けるようになった。かつて、これほどまでに野の花を見つめたことがあっただろうか。ちいさい虫たちの鳴き声も、波音も聴こうとしてきただろうか。何事にもこれほどまでに情熱を傾けたことがあっただろうかと。俳句は飢えていた心に浸みわたった。豊かな時間と共に、これからを生きる為の、自分らしくある為の、力を授かったと思える俳句。

「あとがき」より